パスクリエイト株式会社
社長インタビュー パスクリエイト株式会社 代表取締役社長 飯原 崇暁
10代で大きな挫折を経験、新たに抱いた夢が経営者。

 小学生の頃から宇宙飛行士になりたくて、当時、宇宙飛行士に一番近いといわれていた東京大学の理科Ⅰ類を目指して一浪したものの、失敗。夢を絶たれ、その後何年も東大の合格発表風景が夢に出てくるほど、大きな挫折感を味わいました。
 第2志望だった大学の理工学部に入学して、東京での生活がスタート。
今後は英語が必要だと思って入った英語サークルで、ディベートという競技に出会いました。勝てる強い議論を作るためには何週間もの準備が必要で、英語で強い議論を作りプレゼンテーションをして勝っていく先輩がものすごく格好良く見えました。こういう人になりたいと思える先輩方がたくさんいたのは、私にとって本当にありがたい宝物だと思っています。

 

 英語サークルは文系学部の学生が中心だったので、あこがれの先輩方が、銀行、商社、経営コンサルティング会社などに就職されていく姿を見たとき、宇宙飛行士という夢を見失った自分はビジネスの世界で自分の可能性を試してみたいという思いが強くなっていました。今思えば本当に浅はかな考えでしたが、小中学生の頃は経営者にもなりたいと思っていました。「日本・世界の大富豪」みたいな特集をテレビで見て、子ども心に「世の中にはこんなすごい人がいるんだ」と感心したのがきっかけです。そのうちに自分もあのように自由に生きてみたいといった発想になり、最終的には一度だけの人生で思う存分自分の可能性を試せる環境で精一杯やってみたい、と思うようになりました。
 経営者になるためには経営のリテラシーを学ぶ必要があると考えて、理工学部でそういったことを一切知らなかった私は、卒業後は銀行か商社かコンサルティング会社に行こうと決めました。
 新卒としてコンサルティング会社であるトーマツコンサルティング(現・デロイトトーマツコンサルティング)に入社する際、社長面接で「将来はどうするの」と聞かれ、「5年か10年ぐらいしたら独立するかもしれません」と答えたことを記憶しています。でも、内心は「もう少し早いかもしれない」と思っていました(笑)。

仮説と検証を繰り返す過程で、行なった施策の正否は数字となって如実に表れるインターネットマーケティング。 常に真剣勝負であり、社員と共に更により良い価値を生み出すべく日々奔走する。一方オフタイムでは、家族と共一緒にいる時間を大切にする。 スキーやキャンプ等、夫婦同じ趣味のアウトドアで羽を伸ばす。

入社3年目、プレッシャーとストレスを克服した後、独立を決意。

パスクリエイトのオフィスの一角には、飯原と社員の集めた書籍が並ぶ。「本をたくさん読むこと」「いろいろな人に会うこと」「仲間をつくること」が大切。2008年入社の石川(写真左)は、2013年に独立し、現在パートナーとして活躍中。入社当初は、飯原がすすめる本を通勤時間も利用して読んだという。

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今のHappinessを味わい感謝しながら、明日のSuccessを追い続ける。

 独立後1年半くらいは、本当に大変な時期が続きました。
 最初はたった一人での起業でしたので、自宅や喫茶店のルノアールがオフィス代わり。よく朝から晩までルノアールにいて、サービスのお水やお茶が出されなくなったり、しっかりとした厚手のお手ふきが帰る頃にはカサカサに乾燥していたのを、今でも思い出します。また、収入が激減したため、スーパーのお総菜が半額になる時間を狙って行ったり、高校・大学で頂いた奨学金の返済を待っていただいた時期もありました。
 それでもここまでやって来られたのは、運が大きいと思っています。本当にやばいなと脂汗が出るほど、苦しい状況に追い込まれたことも何度かありましたが、そのたびに自分でも不思議なのですがいろいろな方に助けていただきました。「こいつに可能性を与えて、何ができるのか見てやろう」と思ってもらえたから、助けていただけたのでしょうか。
それが自分の源泉であるから、不義理や恥ずかしいことはできないし、いつもベストを尽くしたいと思っています。

 

 よく掲げられる売上とかシェアは、一番の目標にはおいていません。優秀な人財がただ遺憾なくその能力を発揮し、事を成すことに喜びや生きがいを感じる組織を創りたい。そのためには、一人ひとりの強みや得意な面を活かしながら、ひとつのチームになっていくのが私の理想です。その結果、優秀な人財がおのずから集まり、時代と共に生成発展する組織を遺したいと思っています。

 

 入社する方に求めるのは、何よりも当社のミッションやビジョン、クレドに共感する価値観や人間性。それに、筋道立てて考えられる論理性や、コミュニケーション能力等の総合的な地頭の良さや、全ての基本となる向上心です。つねに自分を磨いて高みを目指すスタンスがあるかどうか。自発的に課題を見つけて解決する姿勢も向上心のひとつです。
 コミュニケーション能力についていえば、大学の先輩や友人から「飯原君、変わったね」とよく言われます。以前はとげとげしい面もあったようですね(笑)。私が多少なりとも変わったと言って頂けるのは、いくつかの挫折を経験したことで、自分の中で変えなくてはいけない部分を見つけられたからでしょう。

 

 当社のロゴコピーには「Happiness & Success through Contribution」というテーマを掲げています。Happinessは既に今あるもの・ことをどう感じていかに感謝できるか。Successは今はまだ得られていないものを、外の世界や将来に向かっていかに追求していけるか。
 私がもっと若いときは、Successだけを貪欲に追いかけていました。けれども今は、当たり前のようで見過ごしがちな、たとえば、「健康で笑いあえる」「食事が美味しく頂ける」「太陽や風、緑の気持ちよさが感じられる」といったシンプルなHappinessも大事にし、人としての幸せや、生きがい、働きがいのバランスについても考えています。

 

 5年後、10年後には、この会社に集まった同じ価値観に共鳴する人財によって、その価値観に照らして意義深く、その強みが活かされる分野で固有の地位を築き、広く認知され、さらに多くの志高く、優秀な人財が自らの人生のステージとして集まるような組織にしたいと考えています。パスクリエイトという会社が何を考え、何をしようとしているのか、より明確に体現できているはずです。

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